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向性検査とは?

ユングと言えば、「内向性」「外向性」という
“性格類型”を提唱したことで知られています。

 

ごく簡単に言うと、
前者は、心のエネルギーが自分の内面に向いていること。

一般的に「内向的な人」と言われる人は、この内向性が強く、
控えめで我慢強い傾向があると言われています。

自分の内的な状況や
“感覚”的なものからの影響を強く受けるタイプです。、

 

一方、後者は、心のエネルギーが外界に向きやすい性質
「外向的な人」とは、社交的、陽気、行動的な傾向が強い人です。

周りの人の趣味や流行にも影響を受けやすい傾向があります。

 

「向性検査」とは、
このユングの「性格類型」に発想の基礎をおいた人格検査。

アメリカのレアードD.A.Laird、
サーストンL.L.Thurstoneらにより作成されました。

 

日本の心理臨床現場に導入されるようになったのは、1932年。
立教大学社会学部創設者である淡路円治郎博士と

教育心理学の分野で数多くの業績を残した岡部弥太郎博士が、
50項目の質問に「はい」「いいえ」で答える

「向性検査」を作成したのが始まりです。

実際の検査内容は…

では、実際の「向性検査」はどのような内容になっているのでしょうか。
前述の通り、「向性検査」とは

内向型・外向型を検査する心理テストです。

 

次の質問について、
「あてはまるものにはYES(○)」

「あてはまらないものにはNO(×)」
「どうしても決められないものには(△)」

を選んでいきます。

 

 

<A>
・小さいことを気に病む

 

・大事をとり、実行に時間がかかる

 

・陰気である

 

・失敗すると落ち込む

 

・無口である

 

・物事に凝り固まる

 

・辛抱強い

 

・理屈っぽい

 

・議論が過激に走りやすい

 

・用心深いたちである

 

・仕事が綿密である

 

・空想にふけるのが楽しみである

 

・潔癖性である

 

・気むずかしい

 

・強情である

 

・不満が多い

 

・自分の評判が気になる

 

・他人のうわさをする

 

・他人から指図されるのが嫌である

 

・隠し立てをする

 

・恨みを忘れることができない

 

・はにかみやである

 

・一人でいるのが好き

 

・友達を作るのに苦労する

 

・人中ではいつも後ろの方に引っこんでいる

 

 

<B>
・あまり迷わず決心がつく

 

・決心を後から帰ることができる

 

・思案するよりは活動する方が好き

 

・のんきなたちである

 

・気持ちを顔にあらわしやすい

 

・よくはしゃいだりする

 

・気が変わりやすい

 

・動作がきびきびしている

 

・派手な仕事が好き

 

・仕事に夢中になる

 

・持ち物を投げ遣りにする

 

・無駄遣いが多い

 

・話好き

 

・よく冗談を言う

 

・おだてられやすい

 

・自分のことが他人に任せられる

 

・他人の上に立ち、うまくおさめることができる

 

・他人の意見を素直に聞き入れることができる

 

・よく気がきく

 

・他人にすぐ同情する

 

・他人を信じすぎる

 

・人前で平気に話すことができる

 

・意見の違う人でも、気軽に付き合える

 

・世話を焼くのが好き

 

・他人に惜しまずにものを与えることができる

検査結果の分析方法

前項の各項目において、

 

YES(○)なら4点、
(△)なら2点

NO(×)なら0点

 

…として、<A><B>の合計を出してみましょう。
そして、その合計が出たら、

100−(<A><B>の合計)を算出します。

 

詳しい解説はコチラのサイトが分かりやすいです。
興味のある方はぜひトライしてみましょう!

 

ちなみに筆者は、向性指数126。
「外向型1」でした。

1〜4まであり、1から4へ数字が大きくなるほど
内向or外向の“度合い”が大きくなります。

 

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